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2020年10月の記事一覧

10月10日に開催されるオープンキャンパスについてのご連絡 その2

 先日「校舎内見学につきましては中止」と連絡させていただきましたが、「オープンキャンパス自体が中止なのですか」という問い合わせを何件か頂きました。

 オープンキャンパス(全体説明会)自体は予定通り10月10日に開催いたします。校舎の中を自由に歩き回って特別教室・体育館などを見学することを中止させて頂くということになりますので宜しくお願いします。

 なお、第一部の入場は8:40頃、第二部の入場は10:40頃の開始を予定しております。係の者の指示に従い、密にならないようにご入場ください。

後期始業式 学校長挨拶

 今日から後期の授業が始まります。前期は長期休業のため実質6月1日からのスタートとなる等、その多くが感染症対策に終始してしまいました。振り返れば激動の6か月でありました。皆さんは様々な思いを抱きながらこの期間を過ごしたことと思います。後期においても、感染症対策が必要である状況は変わりませんが、前期以上の充実した高校生活を実現してほしいと考えています。

 まず、この感染症対策で大きな影響を受けたこと、退却したこととして思い浮かぶのは「対話をするということ」「人に自分の考えを伝えるということ」です。私は、ソーシャルディスタンスを考えるほどに対話の大切さを身をもって感じました。後期は、新しい生活様式のルールを守りながら先生や友達、家族そして何よりも自分自身との対話を大切にしてほしいと思います。様々な疑問を投げ掛けたり、不安な気持ちを共有したり、その中で様々な気づきや勇気を得ることもあるでしょう。自分の考えを伝える力は情報を共有したり、共同で作業を進める場合に必要とされるものです。大学入試などでもこの伝える力が重要視されてきているのは、人としての総合的な能力の向上に欠かせない礎になるものだからです。真剣且つ考えた言葉のやり取りを行うことで頭の中が整理され、物事の見方が広がり、自分の考えを表現する力も養えるはずです。対話を通じて自分の在り方やこれからの生き方をよく考え、深めていってほしいと思います。

 先日は全米オープンテニスで大坂なおみ選手が2年ぶり2度目の優勝を成し遂げました。大きな声を出し自分を鼓舞するような振る舞いで自分の力を都度確認しながら、良いプレーができた時には自分を褒めながら、次に向かう気力を前面に出していたように思います。また、今回はそのプレースタイルだけでなく、人種差別への抗議マスクでも注目を集めました。彼女は試合後のインタビューで「伝えたかったのは、疑問に思うということ。このことで多くの人が議論を始めてくれたらいい」と人種差別撤廃への思いを話しています。沈黙ではなく、自分の考えを伝える行動を実践したのだと思います。

 考えること、そして動き出すことは何かを生み出す行為です。よく考えながら明確な意思を持って動くことで充実した学校生活を実現していきましょう。節目となる後期のスタートに当たり、新たなそして確かな一歩を踏み出していく皆さんの更なる活躍を大いに期待しています。